ガールズ・グループ屈指のレア盤、フィラデルフィア出身の女性ヴォーカル・グループHoney & TheBeesが母体、メンバー・チェンジを経て結成したザ・リッチー・ファミリーが77年にリリースした4thアルバム。プロデュースはヴィレッジ・ピープルらを手掛けたジャック・モラーリが担当。ディスコ・チューン「African Queens」、マーティン・デニーのエキゾ名曲をディスコ・カヴァーした「Quiet Village」など。
Honey & TheBees はこれから聴くんですけど、Ritchie Family はそこから半ば無理やりにディスコ化させているわけで、しかもこの直後にメンバーさん三人ともクビになるわけで、もうなんというか業界のいいように振り回されてしまって気の毒すぎます。 デビューアルバムである Brazil (1975) がそこそこ売れちゃったわけで(出来栄えは良くないと私は思う)、よしこの路線で行こう!みたいな大人の勝手な事情でオモチャにされ、前作の Life Is Music (1976) と Give Me A Break (1980) 以外はマトモな格好すらさせてくれない始末。 ちなみにその Give Me A Break こそが Ritchie Family のなかで一番のアルバムだと私は思うのですが、いかんせん CD 化されているものの市場に流れておらず、配信もないっていう、もうどうしょうもないです。
要するにディスコブームにあやかって金儲けしようと企画色の強いプロダクションを立ち上げたらこれがなかなかうまく事が進んじゃったんで、いけいけどんどんで以下略・・・ということなんですが、前述の Give Me A Break がもしこの世になければ、Life Is Music がなければ、Les Baxter の名曲 Quiet Village を大胆に・・・ネタ化したこの 1977 年リリースの本作がよろしいのではないでしょうか。
でもなぁ、やっぱり聴くのは Give Me A Break だなぁ。 ←本末転倒