Truly Bad (Ron Banks)

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Ron Banks って誰?っていう。 その気持ちはわかるけど、ちょっときいてほしい。 Ron Banks は Dramatics の矢面に立つ・・・グループの分裂騒ぎがあった際に「これぞ本道!」っていう意味合いを込めてか Ron Banks And The Dramatics としたくらいに Dramatics を代表する人なんです。 って、抜けていったのが William Howard だからどうしても Ron Banks を・・・矢面に立たさざるを得ないっていう話もあったとかなかったとか(この部分、想像で書いてしまいましたすみません)。

1983 年というと、Dramatics の New Dimension が 1982 年なので解散直後にリリースしたソロ作となるんですなぁ。 ちなみに 1986 年に再結成作を出すので、ホント隙間を埋めるように作られたアルバムなのかもしれないですね。 サウンドはまったく 80 年代そのもの。 1 曲目のドラムの音を聴いただけで「あー」ってなってはしまうんですけれども、あとはゴリゴリの 80’s っていうふうでもなく、さりげなく甘茶っぷりを振りまくのはこの人の基本成分なんだからなんでしょうなぁ。 Make It (Easy On Yourself) のカバーが「いかにも」感たっぷりで素敵。

ドラマティックスの必殺ファルセッターRON BANKS(ロン・バンクス)。 生涯唯一リリースしたソロ・アルバム(83年リリース)が世界初CD化!! 昨年急逝してしまったロン・バンクス。その早すぎる死を惜しむ声が、本当に多くのソウル・ファンから上がったのはまだ記憶に生々しく残っていますが、彼が生涯で1枚だけ残したソロ・アルバムがようやくCD化されます。グループ・ファン、80sファンなど様々な方向から高い評価を得ていた83年リリースのこの作品。本当に嬉しい初CD化です。 80年代に入るとメンバー・チェンジを繰り返し、グループ活動が厳しくなっていったドラマティックス。その鬱憤を晴らすと言うわけではなかったのでしょうが、それほどこの『TRULY BAD』は充実した作品となっております。唯一無二のテナー~ファルセットを駆使した内容は、当時も多くのソウル・ファンから絶賛された屈指の作品。特にロマンティックな面を強調したスロウ系は、ソウル史に是非残しておきたいと言っても過言ではありません。ジェリー・バトラーのカバー「Make It Easy On Yourself」はまるでオリジナルのごとく自身の色に完全に染め上げ、「Let Love Flow」のようなアーバン・テイスト満タンな楽曲をサラリとこなし、ラストの「You And Me」はその美しいメロディをファルセットを交えた多重コーラスで覆い、更なる完璧な世界へ…。「This Love Is For Real」のシンプルでいながら、そこかしこにこれぞロン・バンクス!といった味が染み出てくるミッドもたまりません。 80年代後半のドラマティックス黄金期メンバー復活の呼び水にもなったとも言えるこのアルバム。その後90年代にL.J.REYNOLDSと双頭アルバムをリリースしましたが、純粋なソロは結局この1枚。奇跡的なクオリティを持つこのアルバムがロンの生前にリリースされなかったことは悔やまれますが、リイシューされたことは素直に喜びたいと思います。祝初CD化!

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