The Stylistics (Stylistics, The)

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The debut album from this Philly soul group with no less than five Top 10 hits! And they’re all here on this reissue, including You Are Everything; Betcha by Golly, Wow; Stop, Look, Listen (to Your Heart); You’re a Big Girl Now, and the unedited version of People Make the World Go Round. A classic.

Stylistics についてはずいぶんと昔にスーパーベスト的な、CD 2 枚組的なのを買って聴いていて、正直言うとそこで満足していた自分がいたんですよね。 偉大なるマンネリだよなぁっていう肯定的な感想を持ってて、一心を貫けば的な、Russell Thompkins, Jr. サイコー!的な。

でも、フィリー・ソウルっていうんでしょうか、外でもメロウなソウル、甘茶なスウィートソウルのグループをあれこれ聴いていてその実、Stylistics はおざなりになっていたなぁって気がついたんですよね。 だもんであれこれ資料を読みながら 1st から 80 年代初頭・・・ぶっちゃけいえば The Stylistics 1982 まで延々と流してみたんです。 ほら、どれ聴いても同じじゃん?的な印象がありましたし、実際に聴いてみたらホントそうで、あれもこれも聴いたことがある!って思うのも前述のスーパーベスト的なのを聴きまくっていた(予習していた)からでしょうし、1976 年リリースの Once Upon A Juke Box なんかであれば、そもそも全曲 Stylistics がオリジナルっていうことでいいんじゃないの?って無理矢理にやっつけてもいいくらいに Stylistics は Stylistics だったんですよね。

でも、その後の Sun & Soul (1976) や Wonder Woman (1977) がやけに印象に薄いなぁって思うほかは、つまりそのあたりが谷だとすれば、全体的にいいんですよ。 ディスコっぽくなって日和った的なのだって、Can’t Give You Anything (But My Love) が既にディスコばりばりじゃん!っていう話ですよ。 余談ですけどこれの初出の Thank You Baby (1975) のジャケットが一番好きだあたしゃ。

にしても、最初の 3 枚、すなわち 1971 年リリースの本作、Round 2 (1972)、Rockin’ Roll Baby (1973) は格別にいい。 だって Linda Creed / Thom Bell の偉大なコンビが曲を書いているんですもん。 トム・ベルですよ!なんてっても。 Linda Creed が早逝だったっていう話とか、「誓い」が Linda Creed の Thom Bell への気持ち(なんじゃないか説)だったとか、枚挙にいとまがないところではありますが、他のアルバムも全体的にいいっていうことではありますが、なにしろ最初の 3 枚がいい。 特にデビューアルバムの本作は抜きん出ているような気がします。 いうてもデビューアルバムでこれだもんね。 すごいよなぁ。

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