Aktuala はイタリアのグループ。 Walter Maioli という古代音楽の研究家が主体となって結成された民族音楽のグループ。 Embryo とか Third Ear Band がよく引き合いに出されるように、非ロックなのでこういうエスノなのは実験的にみられるかもしれませんけれども、古代先史の音楽をやってるんですよっていうだけなのが本当のところなんじゃないかしらん。 イタリアだけに作品を重ねるごとに凡地中海的になっていくと言われてますが、そのあたりは生粋の日本人のあたしにゃぁよくわかりません。
1 作目を 1973 年にリリースしたあと、グループは解体され、翌年リリースの本作のために再結集したとか言われていますけど、いろんな人が入れ代わり立ち代わりしているのでよくわからんちん状態にはなっています。 が、本作はコンセプトがはっきりしているので幾分まとまりがあるようにも聴こえます。 ちなみに本作はできる限り CD リイシューのものがベースになっているアイテムを聴くべきかと思います。 と申しますのもボーナストラックとして収録されている Dagli Etruschi A Picasso という曲が入門モノとして適しているから。
ちなみにこのあと Tappeto Volante というアルバムを 1976 年にリリースしていますが、これがなかなか混沌としていていい。 クレジットを見ますといろんなところ(モロッコを含む)で録音された素材の寄せ集めのようで、そもそもオリジナルアルバムと言えるのか微妙なところではありますけれど、このぐちゃっとした感じがジャーマン・ロックのカオスなやつとか、前述の Embryo あたりが好きな人には入り込みやすいのかもしれません。