Odyssey (Charles Earland)

椅子からずり落ちるくらいに呆然としたのが、Charles Earland の 1976 年リリースの超名盤 Odyssey が未 CD 化だということであります。 きっと 3 回目くらいだと思う、今年になって椅子からずり落ちたの。姿勢矯正椅子を使っているにも関わらず、ですよ?

というのはさておいて、この Odyssey という超名盤を出したからこそ続く 2 作が Charles Earland And Odyssey 名義にもなったくらいですし、無論 And Odyssey 名義の 2 作すなわち The Great Pyramid (1976) も Revelation (1977) もいい内容ですし、なんなら The Great Pyramid は CD 化されているっていうのに、なんなの Mercury さん?

「というのはさてお」かないでごめんなさい。 なにしろ Odyssey です。 キーボードを前に「ゴキゲンだぜベイビー!」っていう雰囲気をぷんぷんさせているジャズ系キーボーディスト。 それまではかなり真っ当なジャズ・ミュージシャンだったはずなのに、Dynamite Brothers の OST あたりから浮気心が芽生え始め、本作で一気に弾けたコズミックなジャズ・ファンクを開陳です。 Arp Odyssey(これか!)のこれぞアナログシンセっていうスペイシーな音の隙間を Charles Earland のエレピが駆け抜けていく爽快な作品なんではありますが、多分にラテン風味が入っていたりするのと、なにしろベースがいい。 ここぞという曲で弾いているのが Ron Carter なんですよね。 ほとんどの曲の作曲と、プロデュースを本人が担っていてこれはまさに会心の一作なんじゃないかと思うんですよね。 なんで CD 化されていないはおろか配信にも上がってないかなー。

ちなみに 1978 年に本人名義でリリースされたアルバム Perceptions も良い作品で、ファンクつながりが広がったのかバックコーラスを Skyy のみなさんが担当されています。 Skyy といえば永いこと Salsoul からアルバムを出し続けていたディスコバンドさんです。

でもやっぱり Odyssey だな。 広くリスナーの耳に届くよう心から願う次第です。

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