古くは Rotary Connection のアレンジ/プロデュースから、Minnie Riperton の 1st “Come To My Garden” での豪華なオーケストレーションの導入、EW&F については知らないんですけど、そんなちょっとマイナーな音楽職人 Charles Stepney のホームデモなのだそうな。 なんと申しましても 1976 年に 45 歳で早逝してしまったものですから、こういう職方気質の人については惜しんでも惜しみ足りないくらいの才能の喪失であったに違いありません。
ホームデモなのでドラムマシンを駆使してすべての楽器を演奏して 4ch トラックに収めたということなんですが、前述のとおり亡くなられたのが 1976 年で、ここにあるのはそれ以前の録音ということになるんですよね。 4 トラだとはいえ、演奏終盤で「ぶにゅっ」ってテープを止めてしまうおかしさがあるとはいえ、1976 年以前にこういう楽器の使い方をしていたんだなぁって思うとデモテープだとは言え末恐ろしいと感じるとともに、早逝がどうしたって惜しまれます。
普通の作品としても全然聴けます。 BGM としても聴けますよ。
Earth Wind & Fireの作品にも携わり、A Tribe Called Questをはじめ、数々の楽曲にサンプリングやカバーをされてきた伝説のプロデューサー、アレンジャー、作曲家であるチャールズ・ステップニー(1931-1976)。事実上のデビューアルバムとなる、貴重なホームレコーディング作品リリース!!
チャールズ・ステップニー幻のデビュー・アルバムが遂に日の目を見る。1人で楽器を演奏して4トラックのテープで録音された愛すべきホーム・レコーディング作品であり、ステップニーの後の名曲の原型も聴くことができる。大規模なスタジオ制作に至る前の録音ゆえのピュアな輝きを放っているサウンドは、ステップニーが残した音楽を愛するリスナーを魅了すると共に、クリエーターにとっても多くのインスピレーションを与えるはずだ。(原 雅明 ringsプロデューサー)