Coïncidence はフランスのジャズ・ロック・バンド。 Jean-Pierre Llabador と Jean-Claude Llabador の兄弟を中心に結成され、1977 年に本作、1979 年に Clef De Ciel なるアルバムをリリースするも(ともに未 CD 化)そのアルバムのリリース後に Jean-Claude Llabador が不慮の事故(交通事故?)で亡くなってしまい、バンドは解散したのだといいます。
Clef De Ciel の後にまだまだ作品をリリースしていたとしたらどんなんだっただろう?と思ってみると、Clef De Ciel の時点でレゲエに挑戦していたりで、その中途半端さから随分と煮詰まっていたのであろうしジャンルを問わずにあっちでつまみ食いこっちでつまみ食いをしていきながら日和っていったのではないでしょうか。 生き残った Jean-Pierre Llabador はその後、ジャズ方面で何枚もソロアルバムを出していたそうなのでわかりませんけれども。
セルフタイトルの本作は、もしかしたらそれまでに書き溜めていた楽曲をここぞとばかりに録音したのではないでしょうか。 ジャズ・ロックとして揺らぐところがなく、求道的な薄気味悪さもあるものの聴きにくいところは一切なく、シンセなんか使っちゃったりなんかしちゃってるもんだからなんとも異質な感じもするもキーボード全般を担当していたのが不慮の死を遂げた Jean-Claude Llabador だということなので、もしかしたらキーマンだったのかもしれません。 A 面 2 曲目の Séquences という曲が私は好きだな。