Raw Silk Uncut Wood (Laurel Halo)

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昨年新譜である Atlas をリリースして色んなところで取り上げられていたので、ついにメジャー化したのかって驚きつつも聴いてみて、どうもピンとこなかった。 こういう人だったっけか・・・っていうんで 2020 年の Possessed を聴き直して「これだこれ!」って思いつつもこれってサントラなんだよねぇっていうんでもう一つ前の本作(2018 年)も聴き直し、私個人としては Possessed が一番で、純然たるソロ作としては本作が好きなんだとわかった次第です。

アンビエントを基調としたドローンであったりミニマルであったりは、その特異な音楽としての形態からキワもの扱いをされることが多いとは思うんですけど、ビートが効いていれば音楽だっていうわけでもあるまいし、どうなんだよって思うんですよね。 聴く方がセッティングを疎かにすると成立しないっていう部分において脆弱さがあるのかもしれないですけど、どんなセッティングでも成立する音楽のジャンルは「それはそれ」っていう話で、すべての音楽がそうあるべきではないとも思うんですよね。

それとこう、チルアウトに通じるこういったジャンルは無感情だっていうのをどこかで読んだのですけれど、これもずいぶん違うなぁって感じるんですよね。 むしろ情念的なんじゃないかって。 情念的な音楽なんですよこれって!っていう認識で聴いてみると不思議。 印象が随分と変わるもんなんですー。

だから去年の Atlas も、聴き方を変えてみればいいのかもしれないなぁ。

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