1972 年に Little Beaver 名義でアルバムデビューし、1976 年にディスコを少々齧るも「これじゃない感」がやっぱりあって Little Beaver の名を捨てた・・・というストーリーをでっち上げてみたけどどうだろう。 そもそもマイアミ界隈のセッション・ミュージシャンだけあって、そのジャジーなギターはリズム・アンド・ブルースとしては相当に秀逸で、ボーカルなんかやりたかないんだギター弾くだけにさせろって言ったか言わなかったか 2nd の Black Rhapsody では全編インスト(しかもカバー率 50%)という極端さも、3rd である本作(1974 年リリース)ではタイトルトラックでやらかした。 私としてはボーカルありのほうが好きなので、3rd はさておき 1st か 2nd かって言われれば全然 1st なんだけどなぁ。 あわせて言えば 4th も全然悪くないんですよ。 新機軸っていうことで全然いいんですよ。
とはいえやっぱり 3rd が一番。 渋々なメロウソウルになっておりまして、特に私は M5 の I Can Dig It Baby の艶めかしいリズムが大好き。 この曲は盟友ともいえる Betty Wright とのデュエットで、Nelson (Jocko) Padron・・・すなわち後の Jaco Pastorius がベースなんでして、なにしろこのベースが「いかにも」なねちっこさで最高なんですから。
まぁ I Can Dig It Baby だけでも聴いて欲しいっていうくらいなので、この 3rd じゃなかったとしても、ベスト盤でもなんでもいいんでとにかく聴いてくださいよっていう話なんです奥さん。
ベティ・ライト「Clean Up Woman」のギター・カッティングでも知られる、もとはマイアミ・シーンのセッション・ギタリストだったビーヴァーが、T.K.傘下のCatから1974年にリリースしたサード・アルバム。独特の官能的なギター・スタイルとヴォーカル・スキルによって、サンプル名曲ともなったR&B2位のタイトル曲を筆頭に、もっとも人気の高い作品。ベティ・ライトや、ラティモア、ティミー・トーマスらレーベル・メイトも参加。