Ronnie Dyson は 1990 年に 40 歳という若さで亡くなっていた。 どうりでこれまで知らずにきたものだ。 あの「ヘアー」に出演していたというからどんだけ早熟な人なのよと調べてみたら、18 歳で主役に抜擢されたというんだから相当なものだったのでしょう(このミュージカルをどういう形でも観たことがないからわかんないですけど、役をもらうのは若者ばかりだったろうけれども)。
Columbia 時代の手堅い内容のリリースは、さすが歌一本でのし上がっただけありまして、どれを聴いてもいいですし、なんならベストなんかでもいいのでしょうけど、強いて 1 枚選ぶなら、Thom Bell プロデュースの 2nd となるでしょう(1973 年リリース)。 このとき若干 23 歳。 恵まれていますなぁ。
Cotillion に移籍して 2 枚めであり、最後のアルバムとなった本作は 1983 年のリリース。 時代が時代だけにディスコを経てブリブリの 80 年代サウンドで幕をおろす(亡くなった年 1990 年にリリースしたシングル See The Clown もなかなかいい曲)Ronnie Dyson なんではありまして、このブログ的には「それかよ!」っていう感じが濃厚ではありますが、なんつってもクレジットがすごい。 Ingram がこぞって参加しているんです。 M2 の Let The Love Begin は Barbara Ingram とのデュエットで、Barbara Ingram の死後に Butch Ingram のコンパイルでリリースされたアルバムにも収録されていたもの。 個人的で身勝手な印象ですけど、有終の美を飾ったんじゃないかって思っています。