元は Brandi Wells が結成した、Fat Larry’s Band などのバックボーカルを務める Breeze というグループだったのだそう。 1978 年に Fantasy WMOT からシングルを 2 枚リリースした後に Slick になるというけれどもそこに Brandi Wells はおらず、残った Marguerite Pinder が Fat Larry’s Band のために再構築したのかもしれません。
そこに Barbara Ingram が入るっていうのがミソで、相変わらず Fantasy からのリリースになるんですが、こっちはアルバムもリリースしている。 1979 年にセルフタイトル、1980 年に本作をリリースし、関わっているのが Ingram だということであります。 セルフタイトルの 1st は王道のディスコサウンドであり、その分面白みがないのに比べ、2nd は幅が広がり、メロウな Sunrise をはじめ洗練されているのは Alan Rubens のプロデュース力によるものか。
なにしろ CD 化されておらず配信もされていないもので情報が少ないんですけれども、たいへんにもったいないんですよね。 1st の「いかにもディスコ」が良くない印象を植え付けてしまったのかどうかは知りませんが、神様どうか 2nd である本作だけでいいのでもう一度日の目を見させてください。