Harriet Wheeler が可愛いバンド Sunday のラストアルバム。 1997 年のリリース。 というかこの 3 枚目のアルバムを私は長らく知らなかった。
なにしろ 1st (1990) でやっつけられ、Rough Trade が破産してしまうという悲劇を乗り越え 1992 年にリリースされた 2nd まではリアルタイムに知っていて、っていうかまさに私の青春時代であり、こういうインディーなドリームポップは大好物でもあって、いわば(私にとっての)青春の音楽でもあったんですよね。
思えば 80 年代というものは、今からすればですけど音楽シーン的には「えー」っていうのが多く、そのすべてがいわゆる 80 年代サウンドで、なんだか安易だよなぁって思っていたものなんですが(っていうか巷にはそれしかないからそれを聴くしかなかった)、イギリスではなんか全然違う風潮になっていてすぐさま飛びついたものでした。 だもんで Sundays の 1st はすぐ近くにあったんですよね。 いや近くではない。 原付で向かった先の新宿アルタの 6F だかそこらにあった CISCO にあったんだ。
でも考えてみれば、Sundays が影響を受けた Smiths なんかにしてみれば 82 年の結成で 87 年の解散っていうことですから、私が嫌いな 80 年代サウンドっていうのはアメリカのそれだったんでしょうなぁ。 もう昔の話すぎてわけがわからなくなってます。 いいや、そんなことは。
Harriet Wheeler が可愛いバンド Sunday のラストアルバムは、Harriet Wheeler の出産育児を経てリリースされたそうなので 5 年も間が空いてしまったそう。 1997 年というのは私にとってのエポックメイクな年であり、力任せに記憶が薄れているところでもあり、かつ、情報が極端に制限された環境に移ったことも併せ、まさか 5 年ぶりに Sundays が新譜出すなんて知る由もないですわな。
今聴いてもいいなぁって思うのは、私にとっての青春の音楽だからなのかな。