ミリー・ジャクソンやジェイムズ・ブラウン、デニス・コフィらのバックでも活動したフィメール・トリオ、ブランディーが唯一Kayvetteに残した1978年のアルバム。名手ブラッド・シャピロによるプロデュースのもと、シングル曲「You Accuse Me」「Curiosity」など好曲が並ぶが、ホーン&ストリングスのアレンジには、マーヴィン・ゲイの名作にも関わったデイヴ・ヴァン・デピットが参加していることにも注目。
Kayvette というレーベルの親会社というかディストリビューターは同じくフロリダはマイアミの T.K Productions なんだそうで、そうなればプロデュースが Brad Shapiro だということもわかりますし、メンバーそれぞれの経歴を見ても Brad Shapiro が手掛けたリリースに集中していて、彼のお抱えバックコーラス衆だったことがわかりますし、なんなら単独のアルバム作っちゃう? Muscle Shoals の面々を揃えちゃうよ?みたいな夢のような話だったのもかもしれません。
なにしろそれなりに実績のあるボーカリストを集めているわけですからアルバムの内容に奇をてらったところもなく、オーソドックスと申し上げればそれまでながらも非常に手堅く製作されているんですよね。 1978 年のリリース。 モダンなソウルからディスコまで、ソツのまったくない良盤であります。