Introducing The Hubbels (Hubbels, The)

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66年、オハイオで出会ったふたりは、大学の合唱団で活動した後、1969年にニューヨークで本盤を録音、ゴーグルズなどで知られるオーディオ・フィデリティから唯一のアルバムとしてリリースした。全10曲中9曲がロバートのオリジナル。哀愁を帯びたカレッジ・フォーク調のメロディとふたりのフレッシュなヴォーカル・ハーモニーは、NYのスタジオ・ミュージシャンが叩きだすロック・ビートと絶妙に融合して、完成度の高いフォーク・ロック・サウンドを創り出している。唯一のカヴァーはモータウン・ナンバー「キープ・ミー・ハンギング・オン」(ホランド=ドジャー=ホランド)。そのフォーク・ロック・アレンジや端正なヴォーカル・ハーモニーでお手本にしたのはおそらくママス&パパスで、アルバムからはもっともファンキーでノリのいいママス&パパス・スタイルの「ヒッピー・ディッピー・ファンキー・モンキー・ダブル・バブル・シタール・マン」がシングル・ヒットしている。

アマゾンにはこの他に「韓国盤」っていうのがあって、多分そうだろうなと見極めて調べてみたら Big Pink 盤だった。 私のような昭和の人間からすると Made in Korea って表記は見るだけで微笑んでしまうのでありますけれども、今の人にはわからないだろうなぁ。

それはさておき Hubbels に関しては上のレビューのとおりで別段他に書くこともないんですが、このフォークロックはいいんだけど無理矢理感の強いサイケデリックな味付けがいかにも 1969 年っていう感じがしますし、お手本っていうのがお手本になっているのか、はたまたこの頃のこういうスタイルだったら自然とそうなってしまうのかわかりませんけれども、バックの演奏がけっこうしっかりしているので完成度は確かに高いです。 完成度が高いってことはすなわち聴きやすいわけでありまして、完全にとっちらかったシタールなサイケ Hippy Dippy Funkey Monkey Double Bubble Sitar Man にしたってすんなりと聴けるのであります。 たしかに Big Pink が発掘するわけだ。

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