世のソウル~AOR~レアグルーヴ・コレクター達をとろけさせてきた83年リリースの大傑作アルバム『Positive Force Feat. Denise Vallin』で知られる西海岸のバンド=ポジティヴ・フォースによる秘蔵音源が、なんと日本独自CD/LP化! !
Featuring Denise Vallin にしたってすごくよかったのに、その日本盤（CD / LP）の発売の翌年に・・・ちょっと時系列的に書き直すと、もともとはプライベートプレスで 1983 年にリリースされ、翌々年の 1985 年には次作分のデモテープが作られていたそうな。 んで日本における復刻盤が 2018 年におこなわれ、翌年の 2019 年にメンバーが再結集して本作（4 曲が 85 年デモにあったそう）がレコーディングされ、2022 年にリリースされた、と。
だから秘蔵音源というのならば 85 年デモなのではないかという疑問が残るのは事実。 現在においても国外でのリリースはないし、情報も限られたままなので、売り方としていかがなものかという気持ちがすっごく強い。 というのも、CD を買ったもののさっさと FLAC にして外で聴いているのでライナーノーツをまだ読んでいないというアホくさい状況なんですよね。 最近は CD 買ってもそうだし、そもそもライナーノーツなんかない音源ばっかりだし、よっぽど bandcamp でダウンロードするにしたって bandcamp のページのほうが情報が多かったりで、ついついライナーノーツの存在を忘れることがほとんどなんですよねー。
ということなんですが、さすがに本作は現在の録音環境ですし、演奏もすっごくタイトで上手なので言う事無しの AOR っぷりですよね。 引退状態の Denise Vallin に代わってボーカルを担当した Leslie Page もさすがにジャズ系の実力派ボーカリストだけあって素晴らしい歌唱。
試聴環境がに乏しいし、そもそも配信にあがっていないので話にならないです。 こんなにいい内容なのに試しに聴いてみるっていうことができないんですよ。 っていうか国外の人はどうしているんだろう。 そもそもリリースすら知らないんじゃないかっていう話ですよね（その意味で言えば Featuring Denise Vallin の再発にしてもそうか）。 2020 年代にあるまじき状況ですよね。 ぽっと出のミュージシャンだってもっと賢い売り方しますよ。
本当に内容は良いのに残念だなぁ。