フリー・ソウル・マニア必聴! 生涯唯一のアルバム
一発目の「How Sweet It Is」から、ファンキーでメローなサウンドに響くパワフルでパンチ力あるその歌声に惹かれる。経歴も謎に包まれていると言われるスー・バーカーだが、オーストラリア・アデレード出身で、1970年初めにオニオンズをバックに歌い始めたとされ、地元のクラブやTV 番組などでも活躍。1976年に生涯で唯一のリリースとなった本アルバムをリリースした。この度リマスターされ初CD化となり、未発表曲3曲も収録され見事復刻された。2曲目のジャジーな「You Stepped Out Of A Dream」もバックの好演と共に素敵な歌声とサウンドが聴ける。「Lover Man」「What’s Going On」も必聴の仕上がり。
経歴はレビューで確認していただくとして、オリジナルがレア盤であるこの唯一作(1975 年リリース)は CD 化されるまで正規に再発されたことがなかったもよう。 カバーのみの収録ではありますけれども、ジャズからブルース、ソウルに少々のファンクと、原曲をいい感じに昇華させているのが今日でも支持される主な理由かと思います。 なにより控えめなのがいい。
基本的にどれも素晴らしい出来栄え(カバーっぷり)なのでかけっぱなしで BGM にするのが一番いいんですが、個人的には Curtis Mayfield の Love To The People が白眉の出来だと思っています。 コンピレーションに取り上げられることもありますしね。 もしかしたら原曲よりも好きかもしれません私は。