ノーマン・コナーズのプロデュースによる男女混合3人組、ビタミン・Eの唯一のアルバム。P-VINEからリリースされた西海岸ファンク・コンピレーション『ウェルカム・トゥ・ザ・ニュースルーム』で希少な音源の数々が発掘され話題を呼んだポール・ティルマン・スミスを中心とした3人組男女ユニット。ハイライトは言わずもがな、前述『ウェルカム・トゥ・ザ・ニュースルーム』のタイトルにもなったモダン・ダンサー「Newsroom」、そしてUKモダン・ソウル・コンピやムロ氏ミックスCD『STAPLE 10TH ANNIVERSORY MIXCD 45AREpm』でも収録され、また甘茶ソウルの名曲としても名高いタイトル曲「Sharing」。さらにはフリー・ソウル古典として人気を博したニール・セダカのカヴァー「Laughter In The Rain」等も素晴らしい。その甘美なジャケットの秀逸さも相まって永らく人気の一枚。当時国内オンリーでCD化されていたビクター盤(VICP-5432)は廃盤市場でも高いレアリティを誇る逸品で、それが遂に嬉しい再CD化![BUDDAH原盤/77年作] プロデュース:Norman Connors
Buddah から Norman Conners プロデュースで 1977 年にリリースされた Vitamin E の唯一作。 だけどここでのキモはこのバンドの中心人物が Paul Tillman Smith だということ。 あの幻のバンド Bridge の 2 年前にもこんなファンキーでソウルな 1 枚をリリースしていたんですね。
ご挨拶がわりの甘茶ソウルでタイトルトラックな Sharing にも意表を突かれますが、次なるモダンブギー Newsroom で多幸感に溢れ、同傾向でモダンソウルにアレンジした Laughter In The Rain は女性ボーカルでしっとりとしてるし、その後もずっと甘茶かモダンで攻め切っちゃうんです。
これはでも困る。 Norman Conners がどのくらいのプロデュース力を発揮しているのかよくわからない。 Paul Tillman Smith に押されている様子が目に浮かぶくらい、洗練のその先を行ってる 1 枚でありました。