ニュージーランド生まれのピアニストであり作曲家の Judy Bailey は、10 代からピアノと音楽理論を学び、16 歳で Trinity College London を卒業。 60 年代にオーストラリアに移り住み、70 年代からはシドニー音楽院で非常勤講師を勤めているのだそう。 1935 年生まれだそうですから 38 歳で講師を務めるようになったとかで、こう見るとアレなんですけど、全体を俯瞰してみると、なんとまぁ早熟なこと。
オーストラリアに移住してから音源製作にも勤しむようになり、主に自身がリーダーになってのバンド活動がメインの他、ソロ作もあるようで活動範囲はかなり広そう。
Colours は 1976 年に Eureka というオーストラリアのジャズレーベルからカルテット名義の・・・2 枚目(1974 年に Philips から One Moment というアルバムをリリースしているみたいですけど、内容はオーソドックスなものだとか)。 バリバリのジャズというよりもジャズファンクっぽい傾向にあり、再発されるまで Eureka 盤がそうだったようにまさに「レアグルーヴ」といったところ。
なにしろどの曲もいいながらも圧巻は M3 の Colours Of My Dream。 レコードでは Denise Keene がボーカルというかスキャットを担当しているのですけれども、YouTube で観ることができるライブ版では、Stepps でも歌っていた Bernadine Morgan がスキャットしているんです。 おそるべしオセアニア。