Spanky And Our Gang (Spanky & Our Gang)

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なにしろスラップスティックな曲(というのか)が途中途中に挟み込まれ、それが嫌で嫌でしょうがなく、よっぽど聴いているんだけど人には勧めない・・・というのが私にとっての Spanky & Our Gang であり、その基本的な路線は今でも継承されてはおるんですけど、あーいい機会なので個人的なことをここでまとめておこう。

まず、ギタリストで中心メンバーであった Malcolm Hale が 1968 年に急死してバンド活動は一気に滞ってしまうのですが、その後にリリースされたデビュー前のライブアルバムをして本来の Spanky & Our Gang が聴けるのはなにより貴重。 いちおうはフォークロックとされているけど、限りなくアーシーというか、スワンプとまではいかないにしろ「いかにも」なアメリカのバンド然としていてとてもいいんですよ。

その後 Epic から 1975 年にリリースされたというスタジオ録音盤としては 4 枚目にして最終作である Change は、興味深いことに前述のデビュー前のライブアルバムを引き継いでいるように私は思うんですよね。 ここにはサンシャインポップはなく、ひたすらアーシーな、煌びやかさはないけどとても落ち着いた雰囲気で、CD 化されていないけどスラップスティック要素は皆無なのでこれもおすすめ。

となると Malcolm Hale はいないほうがいいんじゃないかっていうふうに話のベクトルが向きそうなんですが、そういうことはないんですよね。 私としてはひたすらにスラップスティックな要素がここにはあるべきではない、と強調したいだけなんでありまして、それがなければ 1967 年にリリースされたデビュー作なんていうものは名盤だと申し上げて差し支えないくらいの素晴らしさなんですもの。

なにしろ後に(といいうか当時から?)カバーされた名曲が目白押しで、要するにそういう名曲ばかり集めたベスト盤を聴けば話は事足りるんじゃないかっていう本末転倒な落とし所でこの記事は締めくくりますね。

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