プロデュースを担ったリック・ジェームスが「ブラック・マリリン・モンロー」と銘打ったフィメール・ファンカーの、[ゴーディ/モータウン]からのデビュー作。米ダンス/クラブ・チャート1位となった「イフ・ユー・シュッド・エヴァ―・ビー・ロンリー」等を収録。
今でも思ってる、Black Marilyn Monroe ってなんなのよ、と。 でもまぁそれはさておき、Brides Of Funkenstein というコーラスグループはもともと Sly And The Family Stone のバックコーラスをしていたのだそうだ。 知らなんだ。 そして George Clinton に見染められて Parliament / Funckadelic 一家に引っ越ししたのだそうだけど、それはそれで Brides Of Funkenstein っていうのも考えてみればすごい話だよなぁ。 っていうか実はどの時点で Val Young が在籍していたかよくわからないっていうのもアレだよねぇ。
本作である Val Young のソロデビューアルバムは 1985 年に Gordy からリリースされたもので、この間に最重要人物である Rick James との出会いがあったわけですけれども、こうやってクレジットを眺めてみると、なんというか Rick James の介入率が意外に低いことがわかります。 あくまでも Rick James は Val Young をソロデビューさせんがために Berry Gordy に紹介しただけ、ということなのか(らしい)。 割に本作では Rick James プロデュースの楽曲だけなにもかもが違う、というところが話の落とし所かもしれないけれども。
それにしても 1985 年のリリースなので、Rick James がどうこう言う前に既にぶっちぎりの 80 年代サウンドではあるんです。 が、存外にいい感じなんですよね。 リリース元が Gordy だからなのか。 だから次のアルバムは Gordy のしがらみを脱ぎ捨ててインディーでバリバリに 80 年代サウンドに浸かってしまうのか。 なんともいえない生暖かい話ではありますけれども、この Val Young のソロ 1 作めはかなり好き。