オーストラリアのジャズロックバンド Snakes Alive ・・・いや、これ自体が唯一作をテストプレスしただけで解散したような尋常じゃないバンドだから・・・オーストラリアのジャズロックバンド Stepps の前身バンドが Snakes Alive ということでとりあえずはいいとして、その Snakes Alive の(要するに「更に」)前身バンドが Aragorn であります。 その唯一作、というか 1973 年に録音されたにもかかわらず発売はされずにお蔵入り。 そして 50 年後の 2022 年に突如として正式発売されたという、なんていうかこの界隈の人たちだけなのかもしれませんけど、レコーディングさえすれば目的達成!みたいなスタンスってなんなんだろう。
「その後」がジャズロックなので、「それ以前」がなんであるかは意外に想像できないものではあります。 Aragorn をしてジャズロックというのはかなり厳しい。 じゃぁ何かと言うと、プログレなんですよねこれ。 演奏的にもプログレなんではありますけれども、正式発売に際してタイトルがつけられたのかどうか、私の知るところではありませんが、小曲が 15 曲も入ってるんですよね。 んで曲の流れに関連性が強く、もし当時のうちに正式に発売されていたら、これ絶対組曲っぽくなっているよね!?って思います。 いよいよプログレ度が高まるというものです。
きっとこの人たちは器用なのだろう。 このアルバムをプログレッシブロックの 1 枚だとすれば、その完成度は相当に高いです。 どうしてお蔵入りしたのかねぇ。