そもそも Rufus をまともに聴いたことがなく、Chaka Khan のソロとしてはオールタイムベスト的なのを買ってきて満足していたのが何十年か前の私で、その後成長というものがなかったのも本当の私。 ちなみにその頃までの私が一番好きな Chaka Khan の曲が I Feel For You であったのも、それを中坊がリアルタイムで体験したからこその印象なのかもしれません。
ディスコグラフィを眺めてみると、1984 年リリースのアルバム I Feel For You は 5 枚目のアルバムとのこと。 逆順だけど遡ってみるとセルフタイトルの 4th が 1982 年、本作が 1981 年で、 2nd の Naughty が 1980 年、そしてソロ 1 作めの Chaka が 1978 年ととなっていて、1st と 3rd の LP をレンタルしたのを思い出しました。 聴いてたわ、っていう話。
ということで 1st から順繰りに聴いてみたんですけど、1st と 2nd は 1 曲目が Ashford & Simpson なんですね(それぞれ I'm Every Woman、Cloud)。 どうりでいいはずだし、思いの外 2nd がいいんだっていうのを知りました。 当時は地味に感じたのかもしれないなぁ・・・っていうかジャケット見たことがなかったし。
1981 年リリースの Chaka Khan の 3 枚目のソロ作である What Cha' Gonna Do For Me は、邦題が「恋のハプニング」っていうのを含めても名盤の誉れが高いです。 1 曲目が We Can Work It Out(のカバー)っていうのが個人的にはどうかと思うところでありますけれども、これは決してカバーがいけないというのではなくて、続く 2 曲めのアルバムタイトルだって Average White Band の カバーですし。 シンセの導入率が高まり始めた(割には M6 の Herbie Hancock のソロは Clavitar だったり)ことにいくばくかの 80 年代への不安を感じるところではありますけれども、前年代の最後に一花咲かせたような煌びやかさが全面に満ち満ちて、そしてディスコは終わったんだよ的な決別をも感じる・・・としたら言い過ぎか・・・次作で低迷し次々作で返り咲く(そしてバリバリの 80 年代サウンドになってしまう)、忙しさの前の華々しさが感じられる一枚。