まずは CD でリリースされ、8 月に LP が出て、というスケジュールらしい。 現在は配信系にはシングル扱いでリリースされているんですが、この投稿が公開される頃にはきっと配信でも聴けるでしょう(これを書いているのは 2024/07/26)。
おそらくは邦楽で唯一と言ってもいいくらいの期待値マックスな幻のアルバム。 半分くらいの楽曲があちこちの(関係者の)ラジオ番組で放送されたりとか、なんか(諸事情により削除)。
そもそもが日本(というかアルファというか)から海外向けにヒットを放つみたいな野心的な企画だったらしく(企画の方向性は YMO で実現される)、そのために先に作詞家(James J. Ragan)が決まっていたという力の入れようで、プロデューサーからはクレオールの歌手を見出すみたいなすごい話でもあったらしいです。
で、Linda Carriere かよ!っていうことになるんだと思うんです、今から考えると。 結局お蔵入りになったのは Linda Carriere 自身のボーカルにあり、James Ragan の歌詞にあり、ということらしく、海外で当たるものを作るっていうんで作ってみたら、海外のスタッフに不評だった、っていう笑うに笑えないオチがついて発売されないことになるという。 乗り気じゃないところに猛烈プッシュしてもどうにもならないでしょうし、じゃぁ国内で発売するかって・・・普通ならないですよね。 歌詞についてはわからないですけど、実際にちゃんとミックスされた本作を聴いてみると、確かにボーカルが弱いんですよね。 ちょっとフラットすることがあるけどそれも味です、みたいなのは言い訳なんですよね。 Dynasty での Linda Carriere の立ち位置が正解だったのは時代が証明しています(そこでディスコなのかよっていう不運もあるものの)し、後に作曲者が自ら歌っているのを聴いてみるとそっちのほうが全然いいじゃん!っていうことになるんですよね(「猫」とか顕著)。
ですから時代が一周りも二周りもしてシティポップの再評価なんかがされた今、正式に発売されるのはタイミング的に最高なんでしょうなぁ。 シティポップの括りに入れてしまったためになんじゃこりゃ?っていうアルバムがたいへんに多いところなんですけど、そういうのに比べれば断然にいいですし(バックの演奏の話をしています)この正式発売をして大ヒットを狙うわけでもないでしょうから、発売を虎視眈々と狙っていた「答え合わせができなかった」世代がホイホイ買って悦に入って聴けばいいと思うんですよね。
クレオールの歌手向けに書かれたのがプロデューサーの作曲した楽曲だけっていうのもいいなぁ。
細野晴臣プロデュースによる伝説の<未発売>アルバムが遂にリリース!
1977年に細野晴臣プロデュースで制作されたリンダ・キャリエールの幻のデビューアルバム。全曲作詞はジェームス・レイガン。作曲は細野晴臣4曲、山下達郎2曲、吉田美奈子2曲、矢野顕子1曲、佐藤博1曲と超豪華作家陣の書下ろしによる全10曲。当時、業界関係者にプロモーション用ラフミックスのテストプレス盤が少数配布されたが、発売に至らず。今日まで数多くの発売のリクエストを受けていた幻のアルバムが細野晴臣立ち合いによるGOH HOTODAの最新ミックスで遂に発売決定!