Luther Vandross のソロ作というのを意識して聴いたことがないのは、1 枚目の Never Too Much のリリースが 1981 年ということで、ギリギリ聴けなくはないのだろうけど正直な話「キャリアの割にはいきなり 80 年代かよ」みたいなあまりに(私が)身勝手だからに尽きます。 そして私にはソロ活動の前、1976 年と 77 年にバンドというかなんというかとにかくソロではない体制で 2 枚のアルバムがあります。 わりにそんなに売れず、Cotillion から契約を切られたときに版権を買い取ったという男気溢れる 2 枚のアルバムがあるのでした。
ここでは最初のアルバムを挙げていますけれども、どちらもいいんですよね。 ファンキー度は 2 枚目のほうが薄めなので、当ブログ的には 2 枚目なのかなって思ったりもしますが、なんとなく今回は 1 枚目を。 極上のソウル・ミュージックなのであります。 スマートでアーバン、洗練されているので聴きやすさではかなりの上位を占めるのではないかと思います。
2005年に54歳で亡くなった偉大なR&Bシンガー、ルーサー・ヴァンドロスの最初期の2枚のアルバム『Luther』(1976年)と『This Close To You』(1977年)が再発売される。これら2枚のアルバムは、ルーサー・ヴァンドロスがEpic Recordsと契約し、1981年に「Never Too Much」で華々しくデビューする以前の作品となる。ルーサー・ヴァンドロスはソロ・デビュー前、デヴィッド・ボウイ『Young Americans』(1975年)など数多くのセッションでバック・ヴォーカルを務めていましたが、その合間に、自身を中心とするプロジェクト「ルーサー」名義で、Cotillion Recordsから2枚のアルバムを発表しました。これら2枚のアルバムはチャートにこそ入ることはなかったが、その洗練された楽曲と、ルーサーの若々しくも情熱的な歌声のマリアージュで、好事家たちの間では“伝説のアルバム”として語り継がれてきた。後にアーティスト本人が権利を買い戻し、CD化やデジタル配信は一切されていなかった。一時は中古レコード市場で数万円の高値で取り引きされていたほどで、まさしくソウルミュージック・ファン垂涎のお宝アルバムとして知られている。
本作『Luther』は、すべての楽曲がルーサー・ヴァンドロスの書き下ろし。力強くファンキーなビートと、モータウンで数多くのヒットを生んだポール・ライザーによる流麗なアレンジに乗って歌い上げるルーサー節が心地よい。ナット・アダレイJr.(key)など、80年代以降のルーサー・サウンドを形成するキーマンが早くも参加している。今回CDにのみボーナストラック1曲が収録される。
ソウルミュージックと、その後のR&Bシンガーたちに決定的な影響を与えた歌手:ルーサー・ヴァンドロスは惜しくも2005年7月1日、54歳の若さで亡くなったが、今もジャンルを超え多くの歌手からリスペクトされるアイコンであり続けている。2024年1月、米国で開催されたサンダンス映画祭でプレミア上映されたドキュメンタリー『Luther: Never Too Much』(監督:ドーン・ポーター/音楽監督:ロバート・グラスパー)は、40年以上にわたるキャリアを追いながら創作の裏側と知られざる素顔に迫った作品と、多くのアーティストや音楽業界人から絶賛されている。