スモーキー・ロビンソン脱退後のミラクルズの起死回生作となった4作目で、ビリー・グリフィンのハスキー・ヴォイスによるスウィート・メロウ満載の名盤。全米NO.1ヒット「ラヴ・マシーン」の他、日本でヒットした「チャイナタウンの幽霊」などを収録。
起死回生作なのかこれ。 っていうか私は Smoky Robinson 脱退後の 1973 年リリースの Renaissance から 1977 年リリースの Love Crazy まで聴いているんだけど、正直言って Smoky Robinson がいなくなった Miracles のほうが好きですし、なんなら Do It Baby (1974) から The Power Of Music (1976) まではマストアイテムにしていいんじゃないかと思うほど。 たしかにスタイルが掴みきれていない Renaissance で勢いがなくなっちゃった感はあるかもしれませんが、次作の Do It Baby で完全に盛り返していると思うんだけどなぁ・・・と思って US R&B のチャートを見てみましたら、最高順位でですけど、Renaissance が 33、Do It Baby が 4、Don't Cha Love It が 7、City Of Angels が 29 そして The Power Of Music が 35 と、City Of Angels が起死回生作っていうのは当たらないんじゃないかと思うんですよね。 Do It Baby なんじゃないのかなぁ。
もういろいろなことをかなぐり捨ててディスコにまっしぐらな本作は潔さが素晴らしい。 Love Machine なんてもはや Miracles じゃないって言われても信じてしまいそう。 その反省を汲んでか次作の The Power Of Music はメロウめになって、最終曲の You Need A Miracle でとどめを刺すんですよね。 The Miracles が You Need A Miracle ですよ。 もうタマランチ会長でしょ。
ということで当たり障りのないところで本作を今回は選びましたが、個人的な好みで言えば US R&B チャートに準ずるところなのではありました。