This Mother’s Daughter (Nancy Wilson)

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ジャズ歌手であり俳優でもある(知らなかった)Nancy Wilson は、その 20 年に渡る Capitol 時代の最後半でソウルに傾くんですが、これがすごい。 1976 年リリースの本作である This Mother's Daughter を皮切りに、1977 年の I've Never Been To Me、1978 年の Music On My Mind そして 1979 年の Life, Love And Harmony まで、パーマネントな環境にとらわれずに実に様々な人達とレコーディングを繰り返し、そのどれもが傑作になってる(明らかな捨て曲が見受けられるけれどもそれは御愛嬌)奇跡のような人。

本作は Eugene McDaniels のプロデュースで、George Duke もアレンジで一部参加し、実に器用な Steve Gadd がドラムで、ベースが Chuck Rainey という、ちょっと怖いくらいにすごい面々なんですが、そのくらいじゃないと御大ともなった Nancy Wilson に太刀打ちできないと考えたのでしょうか。 M5 の China から M6 の Now そして続くタイトルトラックまで、至福の時間を味わえます。

なにしろソウル期の Nancy Wilson はどれもすごい。 ぜひ聴いてほしいです。

あ、そうそう。 80 年代に青春だった我々世代にとっては、Nancy Wilson っていうと HEART の人なんですよね。 でも今回は別の人。

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