People’s Choice (People’s Choice)

 amazon | yodobashi 

1980 年リリースの 4 枚目のアルバム。 フィラデルフィアの People's Choice はもともと 50 年代末にシングルデビューした Fashions というグループを母体として 1960 年代中盤に結成されたとのこと。 シングルデビューは Phil L.A. Of Soul というレーベルから 1971 年になされたものの、そこからアルバムはリリースされず、TSOP から 1975 年に(やっとこさ)リリースされたもよう。 バンドではあるものの当時のフィラデルフィアのミュージシャンを起用し、Gamble & Huff がプロデュースした 1st では Norman Harris がクレジットされていることが注目に値するものの、のちの Salsoul 系いうなれば MFSB の皆さんがこぞって群がっているのがおもしろいところではあります。

私はファンクを、若い頃がグルーヴがありつつも疾走するような楽曲を好んでいて、そういうものがファンクなんだと思っていたものです。 が、そういった頃をまるで別人の思い出のように扱うこの頃の自分がいることに最近気づくのは、People's Choice にしても初期の疾走するファンクよりも本作のようなタメの効いた横ノリの楽曲を好むようになったからであります。

本作のプロデュースは Tom Moulton。 ディスコ系プロデューサーの手腕が発揮されており、モダンブギーをここで聴くことができます。 リリースはおなじみの Casablanca の他、プロデューサーのレーベルでもって Salsoul の小レーベルでもある Tom N' Jerry Records という、聞いて腰を抜かすような名前のレーベルからも。

▶ More Streaming Media...