「瞳にファンタジー / Close Your Eyes」の大ヒットで、日本のディスコシーンでも高い人気を誇ったフランスのディスコ・プロジェクト Queen Samanthaのセカンド・アルバム 。アメリカでリミックスされ、インパクトのある長尺なディスコ・ブレイクがDJに大人気のコズミック・ディスコの定番「Take A Chance」から、Hal DavidとBurt Bacharachの名曲「The Look Of Love」のダンサブルなディスコ・カバーまで、捨て曲無しの名盤。
その「瞳にファンタジー/Close Your Eyes」は 3rd であり 1979 年リリースの The Queen Samantha に収録されているんだけど、シングルとしてはもっと後の 1981 年とかにリリースされているんですね。 そもそも Queen Samantha の最大のヒットはしょっぱなの The Letter であるとか、前述の最後のアルバムである 3rd の 1 曲目 Mama Rue であるとか、案外に散らばってる感があるので、潔くベストを聴くのがいいんじゃないかと思いますし、基本的に配信ではベスト盤ばかりなのも納得できないこともないところ。
なんかいろいろ怪しいのは、Queen Samantha っていうのはグループの名前なのか歌手の Gloria Brooks の変名プロジェクトなのかよくわからないところ。 仕掛け人は Harris Chalkitis であるそうなんですが、特段表立っているわけでもなく、謎が多いなぁ。
本作は 1978 年にリリースされた 2 枚目のアルバムで、両脇にバリバリにディスコなアルバムで挟まれている格好となっていますが、ディスコ一辺倒というわけでもなくて血迷った感がないでもないんですけど、そのせいでバリエーションが広がって聴きやすくなっています。 M3 の So Far Away なんて、どういう経緯で収録されたのかわからないけど、ここ(A 面の最後)に入れることで際立っていて、もしかしたら Harris Chalkitis ってすごいんじゃないかと思わせます。 侮れないなぁ。